2014年2月22日土曜日

ようこそ桐杏学園へ  ~雪の日のこと~

今回のコラムは桐杏学園 所沢校からです。

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 「おはようございます。」

かわいい声が教室にひびきました。そこには、やっとついた・‥。ホッとした表情の数組のご家族がいらっしゃいました。長靴の中はビッショリ 手はすっかり冷えています。

「わたし、おうちからたくさんあるいて駅までいって、そしたら転んでお洋服濡れたけど、お着替えして電車に乗って雪の道をあるいてきたの。」と雪道を懸命に歩いたことを話してくれました。

雪の日に来てくれた生徒たちはいつも以上に真剣です。先生も負けてはいられません。先生たちは、楽しくそして一つでも多く「わかった」を持ち帰える授業を頑張りました。家族で手をつないで歩いた雪道はきっと忘れませんね。そして雪=冬をしっかり覚えたことでしょう。

さて、その後 外遊び、雪遊びはしましたか。

ゆきの日が続き室内で過ごす時間が増えたお母様はプリント学習に力を注ぎ過ぎて厳しい言葉を発してはいませんか。
「どうして1回で出来ないの」
「これだけしかできないの」
「お兄(姉)ちゃんはできたのに‥」の禁句を。

1回で出来ないときは何度でも教えてあげましょう。お母様だからこそ何十回でも教えてあげることができるのです。完璧にできなくてもできた部分をほめてあげましょう。
「よくできたね」
「頑張り屋だね」
という一言は、できるようになりたいというお子様のやる気を育てます。そしてお母様も楽しく前向きに伴走することが出来る事でしょう。

雪遊びをしていない方は是非親子で雪だるま作りましょう。それを冷凍庫に保管しておくとよいでしょう。家庭学習時、熱い気持ちが負のエネルギーに変わったら雪だるまをなでてみるとよいかもしれませんね。

季節は間もなく春です。
春に咲く桜と秋の「サクラサク」どちらも楽しみです。

みなさんの夢を実現させるためにこれからも全力を尽くします。

   

2014年2月8日土曜日

小学校受験――体操のテストで求められる力とは?

今回のコラムは桐杏学園 あざみ野校からです。

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小学校受験にはペーパーだけでなく、体操のテストがあることをご存知でしょうか。今回は小学校入試の体操テストについてご紹介したいと思います。
入試でよく出る体操の項目はかけっこ、ケンケン、スキップ、平均台、跳び箱、縄跳び、幅跳び、模倣体操など様々ですが、高い技術が求められることはありません。跳び箱5段跳べる、二重跳びができるということで合否が決まるわけではありません。

しかし、お手本を1度見ただけで、1回の指示を聞いただけで、指示された運動を行うには、自分の体をコントロールしたり、指示を理解しながら動くことが必要になります。

例えば、お手玉で的あてをした後、お手玉をもとに戻すのか、ボールを何回つくのかなど、簡単に覚えられそうでも、一連の連続運動の中で行ってみると、曖昧になってしまうことも多くあります。

以下は、行動観察や運動項目に重点が置かれている都内有名小学校の運動テストです。

椅子に座って順番を待ち、3人ずつ指示された運動を競争しながら行う。
〇印に立ち、スタートの合図でコーンまで走る。
コーンの近くのボールを的に向かって投げる。
ボールを拾い、元の位置に片づける。
ゴム段3本のうち、2本は走って跳び越し、1本はくぐる。その後、『クマ歩き』で初めの自分の印まで戻る。



 的あて後の指示は、グループによって異なる。例えば、ゴム段1本を跳び越し、2本くぐった後ケンケンで自分の印まで戻るなど。
このような運動テストは競争をしますので、お子様は1番にゴールしようと焦ってしまうことが多いです。しかし、その中でボールを元通りに片づけるルール、ゴム段の指示、自分のスタートした印に戻るのか、椅子に戻るのかなど、たくさんの約束事をこなしながら運動しなくてはなりません。

椅子に座って順番を待つ間は、お友達の運動を見ていますから、お友達の運動が間違っていた場合、一度は自分で理解していたにも関わらず、その間違ったことをまねしてしまうことも多いかと思います。
また、初めにゼッケン番号を呼ばれ、椅子から立ち上がり〇印まで来るとき、お友達が座っている前を歩くより、後ろを通るなどのマナーにも配慮しながら行動できるとよいですね。

小学校受験の体操は練習で幼児期に身に付けるべき体力やスキルだけでなく、子どもが自分で判断し、最後まで諦めない心を育むことができます。お子様が運動を楽しみ、粘り強い気持ちがつくよう一緒に頑張りましょう。