2013年11月23日土曜日

2014年度 幼稚園入試の傾向と対策




桐杏学園南青山校からのリレーコラムです。


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街中はクリスマスのイルミネーションが華やかになり、ジングルベルの曲が聞かれる季節になりました。東京都内の幼稚園受験もほぼ落着きましたが、東京学芸大学附属幼稚園竹早園舎の考査を1219日、20日に控えているご家族の皆様には、男女15名という狭き門を突破するためにも健康には十分気を付けてお過ごしいただきたいと思います。さて、今回は難関幼稚園といわれている白百合幼稚園と雙葉幼稚園の受験を振り返りたいと思います。


白百合幼稚園では、例年通り10月中旬から親子面接とお子様の考査となる第一次選考、そして第一次選考合格者のみ受ける資格がある第二次選考が下旬までに終了し、11月初旬に合格発表が行われました。面接で予想をしていた分間スピーチがないご家庭もありました。そのご家庭も合格されていました。入園願書と同時に提出した幼児調査票に記入した内容がよくまとまっていたのでしょうか。聞いてほしいことを具体的にわかり易く、読みやすい文字で丁寧にご記入されたことが合格に結びついたのだと思われます。逆に『自由に何でもお書きください』の備考欄や家族構成欄の下にある空きスペースに記入した内容について深く聞かれ、戸惑ってしまう方もいらしたようです。


雙葉幼稚園では、日目に子どもの考査、日目に親子遊びが15分行われ、その親子遊びの間にも母親や子どもへの質問もありました。そして子どもの考査と同時に行われる父母対象の第一面接、親子人並んでの第二面接が実施され考査は終了となりました。いずれの幼稚園でもお子様の考査内容は難しいものではないようですが、遊びを通してお友達との関わり方やお子様の楽しそうな表情を見せられる事と、靴の着脱やお行儀なども重要なポイントになっていたと思います。今回は床を海や公園()のグループに分け、底面に磁石付きの生き物の絵カードをクリップで動かして遊ぶ内容でした。いろいろな遊び方を多く知っているお子様は、様々な環境にもすぐに順応することができます。試験という場面さえも楽しみ、笑顔で過ごせることが、合格へと繋がります。


また、桐杏学園南青山校では考査当日お子様の思わぬ行動や言動にご両親が戸惑わないように親子一緒の練習を行い、落ち着いて待てるまで練習を繰り返し行いました。練習の延長線上に本番があると考え、雙葉幼稚園の親子遊びの対策として、考査当日一番初めにどの遊びから始めるか決める順番を、母⇒父⇒子または、父⇒母⇒子など、両親のどちらかが決めるサイクルになるよう、10日くらい前から調整していただきました。好印象を持たれるためには、親子で会話のキャッチボールができているかどうかと、他のご家族との適度な距離を保つことも必要だと思います。また、ご両親の面接応答では、宗教教育を含め幼稚園の教育方針を理解した上で、具体的なご家庭の教育方針をまとめておくことは勿論の事、雙葉幼稚園の「奥様はどのような方ですか」「どんなご主人ですか」などの質問にも、素直な気持ちを謙虚な言葉で伝える話し方も練習しておきましょう。


来年の秋に受験をお考えのご家族の皆様を、全力で応援させていただき、少しでもお役に立てることが私どもの喜びです。







2013年11月19日火曜日

新設の江戸川学園取手小と 千葉県内私立小学校の受験状況について



桐杏学園松戸校からのリレーコラムです。


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私立の小学校・幼稚園入試は幕を下ろしつつありますが、国立大附属小を始めこれから本番という方も少なからずいらっしゃいます。ベストコンディションで入試を終えられますようお祈り申し上げます。


さて、本年度の千葉県私立小学校の出願状況は、日出学園小学校が、2014年度募集より定員を140名から102名に変更しましたが、逆に受験者数は2倍以上になり、かなりの競争率になりました。改築された国府台女子学院小学部が受験者数を大幅に増やし、昭和学院小学校も増やしました。千葉日本大学第一小学校、聖徳大学附属小学校は例年どおりだったようです。全体的には、沈静化していた小学校入試の需要が増した一年だったと言えます。


 本年度、大きく変わったことは、来年4月開校の江戸川学園小学校が千葉・茨城地区の選択肢に加わったことです。茨城県取手市に県下初の小・中・高12か年一貫校として新設され、第1回目入試が10月13日、第2回目入試が11月17日に行われました。


第1回目入試は、定員50名に対し、123名の受験者で、78名の合格者を出しました。第2回目は、定員30名に対し、43名の受験者がありました。もう1回、12月15日に3回目が用意されています。


 第1回の考査内容は、プリント・行動観察・親子面接でした。プリントは基本的な問題が多く、確実にポイントを取る事が求められました。 

行動観察は「静」と「動」の2種類の内容で行われ、限られた短い時間で、指示を理解し、正確に作業を行うことが求められました。面接は、親子で同じ割合で1人15分間行われました。


第2回の考査内容は、第1回同様、プリント・行動観察の様子に変更はありませんでしたが、親子面接は大きく変わり、中には保護者の方には1、2問聞かれただけで15分の大半はお子様への質問にが中心というケースもあったようです。

来年は、今年の入試を踏まえてガラッと形式や難度を変えてくる可能性があります。しっかりとした準備が必要な学校の一つになると考えられます。



 新設になる小学校は、暁星国際小学校、開智小学校の開設が予定されております。今後、ますます地域の私立小学校への関心が高まっていくものと思われます。