2013年7月24日水曜日

桐杏学園 受験絵画 ~絵画・制作が苦手なお子様の話~

今回は、桐杏学園本部からのリレーコラムです。
受験絵画を受講している、ある年中さんのお話をご紹介します。

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タイチくん(仮称)は、絵画制作がとにかく苦手。


幼稚園で、「ここに好きな動物の絵を描きましょう」と言われても、「できない~(泣)」と泣き出してしまい、まったく手をつけられないことも、しばしば。

「好きに描いて良いんだよ」と言われれば言われるほど、クレヨンを見つめたまま、茫然とし、しばらくすると、しくしく泣き出すか、激しく癇癪を起していたそうです。

ある日、お母様が幼稚園に行くと、タイチくんが描いた「カタツムリの絵」が飾ってありました。
感激したお母様は、「タイちゃん、上手に描けたね!」と声をかけると、タイチくんは、ケロッとして、言いました。「あ、それ、ハヤトくんが描いてくれたの。ぼく、できないから。」



その言葉を聞いたお母様は、桐杏学園の受験絵画を体験させてみることを決めました。




授業中、泣きっぱなしで、何もやらないのではないか、いつものように、手つかずで終わってしまうのではないか…。
そんなお母様の心配をよそに、先生の指示どおりに、作品を仕上げていきました。


苦手意識から、遠慮がちに画用紙を使ってしまうため、
時折、「タイチくん、もっと大きく描いてください」と言われていましたが、最後まで、泣くことなくやり遂げることができて、作品にもとても満足したタイチくんは、得意げに帰って行きました。




受験絵画の授業は、小学校受験で必要な、指示行動の練習も兼ねているため、紙を切る場所、折るところ、使うクレヨンの色など、細かく先生が指示を出していきます。

「子どもの創造性にまかせて、自由な発想で…」というのは、それができる子にとっては、何でもないことですが、タイチくんのように、まったくできない子にとっては、自由は苦痛でしかありません。

どうすれば、できるようになるのか、丁寧に少しずつ訓練をして自信をつけていく必要があります。



それでもやはり、「指示画」に抵抗を示される保護者の方もいらっしゃいます。比較的子供の頃から絵が得意だった方に多いようです。

そんなときは、こんな例え話をします。

「さあ、みなさんこれから音楽をかけますので、ダンスをしてください」
と、言われたとしましょう。

 自由に音楽に身をまかせて、踊りだす人
 上手な人の真似をして踊る人
 手取り足取り、教えてもらいながら踊る人…

大人でも、色々な人がいますよね。


子どもにとっての絵も同じです。
色々な性格の子がいます。



有名な画家も、はじめは模写をして学んでいきました。
指示画や指示制作を練習したからといって、個性がつぶされてしまうわけでは、ありません。



基礎を学び、自信を持たせる。

それが、桐杏学園の受験絵画の授業です。



                 
               
     


『初めての絵画制作』
耳を広げた象さんを切り抜いて貼りました。









2013年7月13日土曜日

模擬テストに慣れること  ~それが合格への一番の近道です~

今回は、2013年6月に開校した、南青山校からのリレーコラムです。



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結果を冷静に受け止めてと頭では判っていても、模擬テストの結果には一喜一憂してしまうものです。

受験を控えているご家庭では、今まで準備をしてきたことをテストの結果をふまえて、整理することが重要です。

プリント課題の得手不得手を見極めて、すぐに対策を立てましょう。

折り紙や蝶結びなどの手作業は、テストの時にできたとしても、安心せず、より速く丁寧にと練習を続けましょう。


先日、あるお父様から、お子様が得点に繋げられなかった問題を復習するためのご相談がありました。

お子様の頑張りをしっかりと認め、テストを受けることによって見つけられたわが子の弱い部分を、どのような方法で克服させてあげようか、真剣に考える姿に、感動すると共に、家庭学習のナビゲーターとして、頼もしく思いました。



テストの点数や順位は、保護者様に結果をお知らせするものです。

お子様が「もうテストには行きたくない。だって怒られるから…」と、学ぶことが嫌いにならないよう、心から願います。

どんな結果にも褒めどころはあるものです。

見つからなければ、どうぞ桐杏学園の教師に、ご相談ください。



私は、模擬テストを受けに行く子供たち一人一人に、「南青山校の代表です。頑張って」と応援しながら送り出しています。

先日も激励して見送ったところ、ちょっと得意そうに「はい、がんばります」と応える子ども達。

模擬テストを受ける度に、成長ぶりを見せてくれます。



入試本番には、適度の緊張とテスト形式に慣れることが、自信につながります。

入試本番で十分に力が発揮できるように模擬テストをうまく利用しながら目標校合格に向けて、着実に歩んでいきましょう!





桐杏学園南青山校