2013年4月16日火曜日

小学校 ご入学おめでとうございます

今回は、桐杏学園あざみ野校からのリレーコラムです。


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4月に入り、ピカピカの制服姿を良く見かけるようになりました。

ちょっぴり大きめの制服に大きなランドセル姿は、なんとも微笑ましい光景です。

毎年、この頃になると、秋に卒業していった子どもたちから、嬉しい知らせが届きます。

今年も何人もの教え子からの入学式の写真が送られてきました。

また、「せんせい、あそびにきたよ」と言って、直接見せにきてくれる子どももいます。

どの姿を見ても一人一人教室に通っていた頃の事を思い出してしまいます。


なかなかお母様から離れられなかった子、

みんなの前でなかなか自分の名前が言えなかった子、

きちんと座れずいつも物を落としてばかりいた子、

問題がわからないと言って泣き出してしまった子・・・。


今はすべて懐かしい思い出です。


この仕事をしていると、いつも子どもたちからたくさんのパワーをもらいます。

そして、日々成長していく姿を見ることが出来ます。

幼児教室の教師の特権でしょうか。


今日もまた、「こんにちは~」と、元気に教室に入って来てくれる子どもたちから元気をもらいながら、ここあざみ野教室で頑張っています。





新一年生の皆様、ご入学おめでとうございます。



















2013年4月11日木曜日

子育てを頑張っているお母様へ

今回は、2013年3月に開校した、桐杏学園国立校からのリレーコラムです。


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昔、ヨーロッパのある国では、傍らにバイオリンとコインを置き、生まれたばかりの赤ちゃんが最初に触った方の道を選ばせた、というお話しがあります。

バイオリン=芸術の道か、コイン=商売(学問)の道か。

昔は、将来の選択肢が限られていました。




今回のコラムでは、バイオリンの話をしてみたいと思います。

バイオリンは、とてもシンプルな楽器ですが、演奏会には欠かせない楽器の一つです。

大人サイズで、重さは500グラム前後、弓の重さは50グラム前後。

中は空洞で、木材を樹脂で接着しているだけですが、中に「魂柱(こんちゅう)」という柱が表板と裏板を支えています。

そして、弦はたった4本。弓の毛は馬の尻尾。


そんなシンプルな構造なのに、多彩な音色と複雑なメロディーを奏でられるのはなぜでしょうか?

調弦をしなければいけないし、音を出すのが大変です。

さらに、バイオリンから澄んだ音色を出し、バイオリンを弾きこなすのはとても難しいです。



バイオリンも色々ですが、今お話ししたのは、新しいバイオリン。

オールドバイオリンはどうでしょうか。

オールドバイオリンの代表格はストラディバリウス。

皆様も、ご存知でしょう。

300年近く前のストラディバリウスは、現在600挺ほどあると言われています。

作者のストラディバリは、90歳代まで長生きし、晩年まで製作していました。

ストラディバリ父子3人で、沢山作りましたが、保存状態の良いもの、黄金期に作られたものは、希少価値があり、高値がついています。



ストラディバリウスとは、どんな楽器なんでしょうか。

弾く人を選ぶ楽器。荒馬のような楽器で、名人でもなかなか音が出せない楽器、と言われます。

音が出るようになるまで、少なくとも半年から1年はかかるそうです。

その素晴らしい音色の謎はニスにあるのか、構造以外の何があるのか、謎に包まれており、『ストラディバリウスの謎』と言われています。





その謎に包まれた荒馬相手も大変ですが、お子様相手の子育ても大変です。

無意識と本能が大半を占める乳幼児期は、そんなシンプル楽器バイオリンと似ています。

正しい音程を追求し、練習を重ねないと澄んだ音色は出ません。

子どもは、手をかけなくても大人にはなれますが、立派になるかどうか保証はありません。

子育ても『魂柱』をしっかりさせて、調弦して、やるべき事を継続させることが大事だと思います。



また、バイオリンの上達には基礎練習が大切であるように、お子様のすべての上達には、基礎が大切です。

超絶技巧を誇る天才バイオリニストも基礎練習を欠かしません。

ご家庭での子育てで難しいのは、さじ加減だと思います。

厳しくし過ぎたり、甘やかしてしまったり加減が難しい。





私たち、幼児教室教員は、目標校合格という目標に向けて、優しく厳しく、引いたり押したり導かせて頂いています。