2012年10月27日土曜日

実りの秋



今回は、桐杏学園所沢校からのリレーコラムです。



読書の秋、芸術の秋、食欲の秋・・・

どんな秋をお過ごしですか?

小学校受験の秋は、埼玉の9月から始まります。

それはまだ蝉の鳴き声が響く夏の名残のある頃。

まだ汗ばむスーツ姿でお父様、お母様は面接に臨みます。

我が子が面接できちんと受け答え出来るのか、どんな振る

舞いをするのか、ハラハラドキドキです。

面接に臨まれるのは、就職以来かもしれません。

お子様の緊張感はどうなんでしょう?

もちろん、お母様の緊張感が伝わっています。



わかっているよ。頑張らなければならないってこと。

お教室では、たくさん勉強をして、花マルをもらったり、

叱られたりしている。

お家ではママに叱られてばっかりだ。

「面接でももっとお行儀よくしなさい!大きな声で返事をしなさい!」

でも、花マルをもらうと、ママがほめてくれるんだ。

今日はお教室でたくさん花マルもらったから、ママがほめてくれるよ!


ほめてもらうのが一番嬉しい。

それがお子様の一番のやる気の源です。

もちろん、誰だってそう。


「面接頑張ってね。お母様を喜ばせてあげてね!」

「うん!」


面接テストが終わり、ほっとした面持ちのお母様。

「今日、とりあえず無事に終わりました。」

少し笑みがこぼれています。


そして試験の日。
不得意分野が出ないか、またハラハラドキドキです。

試験後、「出来たよ~!」と言って校舎に来たお子様たちの

言葉にも、半ば疑問を持ちながら、半ば喜びながら・・・。


そして合格発表の日。

「合格しました。何とかここまで来れました。ありがとうございます。」

この言葉の中で、一番心に残るのは「何とかここまで来れました」です。

それは、お母様も悩みながら不安を抱きながら、

頑張ってきた道のりを振り返った気持ち。

学校訪問、説明会。夏の暑い盛りに、お教室へ

毎日のように通われた日々。

やれる事は出来る限りやった。その達成感とお子様の

成長ぶりがその言葉に表れているように思います。

そして何より、お母様ご自身がさらに磨かれて、

とても素敵な表情と雰囲気が感じられます。

お子様も、ちょっと誇らしげで嬉しそうな笑顔です。

実りの秋です。

2012年10月8日月曜日

がぁんばれ!

「もう一度!」先生の厳しい声が

体操室に響きました。

一人の男の子がうつむいてしまいました。

ケンパをするのを忘れてゴールして

しまったのです。

気を取り直して再チャレンジする男の子。

すると、子どもたちの「がぁんばれ!

 がぁんばれ!」の掛け声と手拍子が

始まりました。


がんばる仲間を応援する掛け声は先生が指導したのではないそうです。

子どもたちの間から自然に湧き上がってきたものなのです。


明るい顔でゴールする男の子。

笑顔で迎える子どもたち。

みんなでがんばろう。みんなで合格しよう。

この子達の気持ちは、きっと叶うはず。

今年も桐杏の生徒たちの喜びの顔が期待できます。