今回は、桐杏学園 あざみ野校から、ある卒業生のエピソードをお届けします。
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桐杏学園の5月は、体力テストの月です。
毎年、この時期は、前年度の年長さんの体力テストを思い出します。
テストの点数が平均点を超えられず、
なかなか伸びていけずに苦しんでいたカズヤ君(仮名)。
でも、体力テストの練習では、
なわとびを回すたびに、ビュンビュンと音を出すようになり、
あっという間に100回以上も跳ぶことができるようになっていました。
そんな、カズヤ君の縄の音に、周りの子も驚きました。
「すごーい!」
「かっこいい~!」
とみんなから誉めてもらって
カズヤ君は大喜びでした。
カズヤ君のことをよく知っているお友達のお母さま方は、
「どうやって練習したの?教えて、教えて!」
と盛り上げてくださり、
カズヤ君は、練習の仕方を自信満々に、
1つ1つ丁寧に、また具体的に、やさしくお友だちに教えてあげていました。
片手だけに縄を持って、腕の回し方から、跳ぶタイミングや、つま先の使い方、跳ぶ時の姿勢まで、
細かくじっくりと教える姿がありました。
カズヤ君は、なわとびが跳べるようになったことで、自信がつき、
そして、お友だちに教えてあげることでも、さらに自信がつき、
まりつきに、ケンケン、片足立ちと記録はどんどんと伸びていきました。
カズヤ君は、これをきっかけに、ペーパーテストも、折り紙に絵画制作も力がつき、
秋には、幼稚園の運動会のプログラムの表紙絵に選ばれ、
家族みんなが、穏やかな気持ちになっていました。
本試験に向けてのスイッチは、ONとなり、
神奈川、東京の学校とご縁をいただく事ができました。
現在、カズヤ君は東京の学校に元気に通っています。