2012年4月25日水曜日

ある日の桐杏学園

今回は、桐杏学園代々木校から、ある日のひとコマをお届けします。

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タカシ君(仮名)は、スキップがまだできませんでした。

体操の空き時間に…

先生   :「先生と練習しましょうね!」

タカシ君 :「ハーイ!」

向き合って両手をつなぎ、先生が後ろ向きで、

右足1、2、左足1、2、と2歩ずつケンケンの練習を数分楽しんで、

「またやろうね。」とその日は終えました。



次の週、お母様からタカシ君を預かり、授業が始まるまでのわずかな時間に

タカシ君 :「先生!スキップができるようになったよ。みて!みて!」


まだまだ軽やかなリズムではないものの、確かにスキップになっていました。


先生   :「おおォ~!すごい!どうしたの?練習したの?」

タカシ君 :「うん。一人で、1、2、1、2って練習したらできるようになったよ。

       すごいでしょう。」


と、得意げな表情です。


先生   :「一緒にやってもいい?」


タカシ君 :「いいよー!」


先週は、向き合って練習しましたが、

今日は横に並んで、タカシ君の右手と先生の左手をしっかりつなぎ

スキップしてみました。

いつもは、廊下は走らない約束になっていますが、

今日は特別。



ずっとやり続けたい気持ちもあったのですが、

先生の息が切れてしまい、敢え無く終了。



その日の帰りがけにお母さんに見せてあげようと言うと


タカシ君 :「ヤダ!だってお母さん、すぐ笑うから。」




子どもにとって、お母様の笑顔は最高のご褒美のはず。

確かに笑顔には照れ隠しや、苦笑い等もあり、笑ってごまかし、それで済ませてしまう事も時としてあります。


子どもは、親(大人)の目を良く見ており、その笑顔の瞬間で好意的かどうかを感じるものだと思います。


先生   :「今日来た時、タカシ君のスキップを見てビックリして、
       それからすっごく嬉しい気持ちになったから、先生が見せたいんだけどなァ…。」


タカシ君 :「じゃあいいよ。」



タカシ君のスキップを見たお母さんは、正真正銘、金メダル級の満面の笑顔で喜び

思わず、久しぶりに抱っこをしてしまいました。



その親子の瞳には、幸せがあふれだし、子どもの繊細な心に気づかされたひと時でした。













2012年4月9日月曜日

はじめまして

桐杏学園 リレーコラムです。

受験指導経験豊富な桐杏学園の先生やスタッフによる

小学校受験、幼稚園受験などのお受験に関する情報から

子育てに役立つ情報まで。



受験を目指す方も、

そうでない方も

気軽に楽しく読んでいただけるような

コラムにしたいと思います。


どうぞよろしくお願いいたします。